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『びんちょうタン』 第10~12話&総括

先日発売のDVD第参巻を借りて、ようやく視聴することができたので、『びんちょうタン』のTBS未放映分の感想を記しておきます。
多大にネタバレを含む記事となりますので、本文は追記に追いやらせて頂きます。

・第10話 「おイモの季節びん」

季節は移ろいで秋へ。
黄葉し、落ち行く葉の描写が綺麗です。
秋ならではの彩りに満ちた風景を、丹念に“魅せて”くれます。
この作品の売りである、背景画の美麗さが相変わらずで、その世界観を支えている点は見事というより他ありません。

びんちょうタンは市を開く為に、栗やキノコなどを拾いに山へと繰り出します。
リスを出し、びんちょうタンに挨拶をさせたりする辺りは、このアニメらしい。
微笑ましさというか、愛らしいキャラクター作りも、やっぱり個人的に好きなポイントです。

市でキノコと薩摩芋を交換して貰うびんちょうタン。
キノコを手渡すびんちょうタンを良く見ると、手が荒れてる・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
第8話「むすんでひらいてびん」でも、同じ描写はありましたけど・・・。

貰ったおイモの量が多かったので、やってきたちくタンとさじに、おイモを分けてあげるびんちょうタン。
それでも余っていた所を、偶然通りかかったクヌギたんにもお裾分け。
取ったままの芋の姿を知らないクヌギたん。
この辺り、さすがはお嬢様w
ベイクドポテトって、ジャガイモと薩摩芋の差は大きいですよw
ここら辺のキャラクターの絡ませ方は、ほのぼのとしていて凄く魅力的。
ベイクドポテトと聞いて、高級な薩摩芋の姿を想像するびんちょうタンですが、高級そうな皿にただそのまま乗っているだけだったりw

びんちょうタンとちくタンは、共にれんタンのお寺に行って、落ち葉掃除のお手伝いの後、皆で焼き芋。
屋敷でディナー風に食すクヌギたん、さじの置き残した芋を拾って持ち帰ったあろえとの、三者三様の比較。
しかし、やはりこれは、格差社会を痛切に皮肉する社会派アニメなのですか?

びんちょうタンサイドは、焚き木に栗を入れて弾けさせたりと、楽しそう。
この作品はキャラクターが集まって賑やかにしていると、面白くなります。
しかし栗を弾けさせる件には、何だかとてつもなくデジャヴが・・・w

皆と楽しい時を過ごしたびんちょうタンは、夜道をちくタンと一緒に家路へ。
ちくタンの家の前でお別れをしますが、ちくタンの家から漏れる温かい光、迎える家族の存在を見て、何とも言えない複雑な表情を浮かべるのですが、これが音楽・演出も相まって秀逸なシーンでした。

帰宅後、クヌギたんにお手紙を書くびんちょうタンで締め。
「お芋は美味しかったですか?私は美味しかったです」の、たったひと言の拙い手紙に込められた大きな想いこそが、この作品の真骨頂。


・第11話 「初雪、初ぞり、初飛行びん」

間近に迫った冬への備えのために、山で食料を採り、それを元手に町で物々交換で市を開くびんちょうタンとちくタン。
一杯食料を手にする事ができて嬉しそう。

帰宅途中、「プカシューの冒険」の最終回がテレビで放映されているのを見つけたびんちょうタンは、テレビの前に釘付け。
一方のちくタンは、券を手に福引へ。
そこでれんタンと出会い、くじ運の強いれんタンに代わりに引いて貰い、見事に一等賞の自転車を手にしてホクホク。
御礼に瓶底メガネをあげるのですが、れんタンはとても気に入った様子w
ちくタンとれんタンの交流は、いつもこういった形ですが、そのやり取りがとても楽しいです。

そして、季節は一気に冬へと移ります。
降りしきる雪の描写は、この作品らしい美麗な作画と美しい音楽との影響で、とても印象的。
朝目覚め、雪が積もっているのを見た、びんちょうタンの驚きの笑顔も可愛らしいです。

ウバメガさんからのお歳暮が届き喜んでいるところに、ちくタンちくリン姉妹がさじと共に遊びに来て、一緒に雪遊びへと出かけます。
マダケじいちゃんの雪だるまを作ったり、葉っぱで雪滑りをしたりと、楽しいひと時。

そこにスキー仕様のれんタンがやってきて、華麗な滑走。
初めてなのにとても上手なれんタンを見て、ちくタンがスキーに挑戦。
しかしこちらは、暴走してさじに助けられてしまいました(^_^;)

場面は変わって、クヌギたんは父親が乗っている気球のお出迎え。
冬の服装に身を包み、久し振りに父親との再会を遂げたクヌギたんがとても愛らしいです。
しかしクヌギたんのお父さんのお声が立木文彦氏で、どう聞いても碇ゲンドウで思わず笑ってしまいましたよw

一方、あろえは冬が苦手そう。
どこまでも不遇な扱いを受けるキャラという不条理さに泣けてきますorz

気球に乗せて貰って、初めて空からの風景を眺めたクヌギたんは、「これがびんちょうタンの見ていた景色なのね」と感動しますが、このシーンは感慨深いです。
山へと向かったクヌギたんを、遊んでいるびんちょうタン達が発見し、れんタンの「空を飛んでみたい」の呟きに対して、びんちょうタンはあっさりと「飛べるよ」のひと言。

そこで例のはとバスを使って、皆で空を飛ぶ事に。
クヌギたんの気球に合流し、空を満喫したそれぞれのキャラクターの笑顔という描写がとても心地良い。
げに仲良き事は美しきかな。


しかし、びんちょうタンが最後にくしゃみをするのが、最終回への重大な伏線になっていようとは。


・第12話 「お空にお手紙びん」

風邪を引いてしまったびんちょうタンは、熱にうなされた状態で、お婆ちゃんの想い出を夢見ます。
この場面での、熱にうなされたびんちょうタンの視界を表現した演出とカメラワークが、非常に巧みです。
幻想的な夢の世界は、高水準の作画に支えられて、この作品らしい確立した世界観を示してくれます。

場面は移り、各キャラクターそれぞれが大晦日を過ごす様。

ここから、びんちょうタンと各キャラクターとの今までの想い出が、まるで走馬灯のように延々と映し出されるのですが、これは熱にうなされたびんちょうタンが見た夢という認識で良いのでしょうか。
何にせよ、美しいBGMとセピア調の画面に思わず感涙してしまうような、作品中屈指の名場面に仕上がっています。

本当に素晴らしいシーンには、無駄な言葉を必要としません。

いつまで鳴いても、一向に姿を見せないびんちょうタンに異変を感じたのか、さじが除夜の鐘を突きにきたクヌギたんへと異状を知らせます。
翌朝、びんちょうタンが目を覚ますと、そこには心配そうに見つめるクヌギたんとちくタンの姿が。
マダケじいちゃんの薬が効いたらしく、熱もすっかりと引いた模様。
れんタンはたらやのお団子入りの特製お雑煮を作って、びんちょうタンの体を気遣います。

皆の暖かい“想い”がこめられたお雑煮を食べ、とってもおいしいと言うびんちょうタン。
この話に込められた友人の大切さ、人と人との温かい絆を感じさせる思いやりを凝縮した、とても印象的なシーンとなっていて、胸を打たれます。

その頃、ひとりあろえは神社に初詣。
引いたおみくじに導かれ、幸運を掴む為に、びんちょうタン達の居る北西の山へと向かいます。

そしてびんちょうタン達一行は、クヌギたんのお見送りに外へと向かいますが、その途中でびんちょうタンは思い出したように脇道へと向かいます。
慌てて後を追いかけた一行は、びんちょうタンが木の根元に何か書いているところを発見します。

「何をしているの?」と問いかけるクヌギたんに、「お婆ちゃんに手紙を書いている」と答えるびんちょうタン。
その答えを聞き、皆で天国のびんちょうタンのお婆ちゃんへと手紙を書くことに。

“これだけ多くのお友達が出来ました”というびんちょうタンのメッセージは、天国のおばあちゃんの元へとしっかりと届いたことでしょう。
ようやくあろえもびんちょうタン達の元へと辿り着き、「びんちょうが頑張ったから、お友達ができたんだよ」という嬉しそうに空から語り掛けるおばあちゃんからの言葉を受け、『びんちょうタン』感動の終焉です。


・総括

私はTBSでの最終回(9話)の時点で、個人視聴アニメ史上でも殿堂入りを果したという想いを抱き、2006年・第1クールで唯一の満点評価を与えた作品としたのですが、今回改めて全ての話をDVDで見直して、その評価を揺るぎ無いものにするどころか、更に高めるまでに至りました。
特にTBS最終話となった第9話、それにも増して第12話での結着は、非常に素晴らしかったと思います。

正直に言ってしまえば、「この作品のどこが楽しいのか」という疑問をぶつけられたのならば、私としては答えようがないとも思います。
一見すれば「萌えアニメ」ですが、個々のキャラクターが非常に立っているという点を除けば、萌えアニメとしては、有象無象の他のキャラクターアニメに埋没してしまう様な雰囲気を持つアニメであるとも思います。

むしろ作品の質的に見れば、何も(事件が)起こらない日常を切り取るタイプの作品であり、『ARIA』が近いと思いますが、『びんちょうタン』は『ARIA』以上に起承転結の概念が希薄で、より「空気アニメ」だったと言う事ができるかもしれません。

まるで社会を風刺するかのような、貧富の格差や児童労働が当たり前に認められている世界観には、果たして深く考えるだけの意義があったのか、最後まで見ても私には分からなかったですが、普通の萌えアニメでは存在し得ない雰囲気が、作品内に確立していた事は確かでした。

作画については、殆ど崩れを感じさせることも無く、素晴らしかったと思います。
特に風景描写の美麗さについては、特筆すべき作品の持ち味であったと思います。

作品を支える美しい音楽、そして何よりも緩急の無いストーリーを最後まで“魅せる”ことに成功している演出技巧には本当に感嘆でした。

この作品は何を見出すべきだったのか、それとも何も見出さなくて正しいのか、その答えは私には分かりません。
幾つかテーマ的なものを私としては感じましたが、もしかしたら、びんちょうタン達が過ごした日々を追う事が本来の目的であって、小難しい事を考えて捉えるタイプの作品ではないのかもしれません。

私にとっては、「萌えアニメ」でも「癒し系アニメ」でもなく、最後まで美しい世界観と温かな“生きたこころ”を感じるための「日常移入型アニメ」でした。
まあ、「他の世界へと感情を投影することによって、一時的に現実世界を忘れる事」が俗に言う「癒し系」の定義だとするならば、それに当てはめて良いのかもしれませんが。

※真面目ぶっていたので最初は書き忘れていましたが、個人的な見解として、ほのぼの百合アニメとしての資質もあったかとw
クヌギたんとびんちょうタンとの交流には、その要素を感じるだけの魅力がありました(^_^;
その点で言えば、萌えアニメでもあったのでしょうか。

新時代のアニメとして、他の作品には無い新たな作品性を構築した作品として、私としては高い評価をしたいです。
お金に余裕ができたら、是非DVDを購入させて頂きます。

文句無しに、
総評:★★★★★
10段階なら、少なくとも9,5は付けてあげたい。

※関東御在住の方、DVD参巻の未放映分の話、特に最終12話は一見の価値ありですよ。
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    2006/08/01   2006年・第1クール アニメ感想     173TB 0   173Com 2  ↑ 

Comment

アス   URL   2006/08/02   [ Edit ]

こんばんは^^

そういえば「びんちょうタン」のDVD発売してたんですね^^;
すっかり、うっかり忘れていましたwwww

今はお金がなくて買えそうにないので、後々余裕が出来たら、私も買おうかなと思います^^

>萌えアニメ
まだ全部見てない私が言うのもなんですがww
このアニメを萌えとしてとらえる部分は確かにありますが、やはり雰囲気に魅了されます^^
ARIAさんの言う「日常移入型アニメ」は、かなり共感を得ます。
更に言うと一つ一つの描写が素晴らしいということがこのアニメの良い所ですよね^^

あぁ・・・思い出しただけで、DVDが欲しくなってきました・・・。
何としても、12話まで見なければwww

コメント、ありがとうございます ARIA@ARIA’s Blog   URL   2006/08/04   [ Edit ]

>アス様

レンタルショップを見ていたら、1巻がでていた直後に偶然発見しちゃいまして・・・。
この作品は非常に思い入れが強かったので、是非DVDの画質で視聴したいという想いが放映当初から合った為、つい借りてしまいました。
まあ、どのみち3巻(最終巻)には、私の居住区では放映されなかったエピソードが収録されることは分かっていましたので、借りる気満々だったのですがねw

未放映話、私はかなり良かったと思います。
DVD購入、私も検討していますが、この作品は何回見ても楽しめるタイプの作品だと思うので、近くのレンタルショップにあったら借りてみるのも良いかもしれません。

こういう雰囲気重視の「日常切り取り型アニメ」は、私の最も得意とするところと言いますか、大好きなタイプの作品なので、世間的認知がどうなのかは分かりませんが、私は高く評価したいと思います。

「社会風刺」とか、色々と考えられる要素もあったのですが、最後まで見ても果たして深い意味を為していたのかは分からない、不思議な作品でした。
ただ、「萌え作品」で止まるものではなかったかなぁと。


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